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2025年11月20日 | 

注射をしないアレルギー検査「ドロップスクリーン」

アレルギー症状が気になるけれど、
「注射が苦手」
「結果が出るまで何度も通院するのは大変」…

そんな方に適した新しい検査機器「ドロップスクリーン」を導入しました!

 

指先からほんの数滴(20μL)の血液を採取するだけで、
30分ほどで結果がわかる迅速アレルギー検査です。

ドロップスクリーンをお勧めする方

・注射での採血に抵抗がある方(特に小さなお子さま)
・仕事や学校で忙しく、検査のために何度も通院できない方
・花粉症やダニ、ハウスダストなど原因がはっきりしない症状がある方
・一度の検査で多くのアレルゲンをまとめて調べたい方

ドロップスクリーンの特長

注射が不要です!

スタンプのように指先に小さな器具を当て、数滴の血液を採るだけです。

41項目を一度に検査可能

花粉やダニ・ハウスダストなどのアレルギーを幅広く確認できます。
※食物アレルギーも検査可能ですが、採血では確定診断は行えません。参考程度の値となります。

短時間で結果がわかる

採血後、約30分で院内で結果が出るため、最短でその日のうちに医師から説明を受けられます。

保険適用で安心

通常の保険診療内で受けられるため、経済的な負担も少なく利用できます。

ドロップスクリーンでわかるアレルゲン一覧

吸入系・その他(19項目)

ダニ(ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ)、ハウスダスト、ネコ皮屑、イヌ皮屑、ゴキブリ、ガ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア(カビ)、アスペルギルス、カンジダ、ラテックス など

食物系(22項目)

卵白、オボムコイド、牛乳、小麦、米、ソバ、大豆、ピーナッツ、ゴマ、トマト、バナナ、キウイ、リンゴ、モモ、マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉、エビ、カニ など
※食物アレルギーは採血では確定診断は行えません。参考程度の値となります。

ドロップスクリーンの流れ

予約

検査の性質の都合上、同時に複数人の検査が行えません。事前に予約をいただけると、検査を確実に実施できます


診察

医師による問診・必要に応じた検査説明をさせていただきます

採血

指先にスタンプのようなものを当て、数滴の血液を採取します

検査

院内の機器でそのまま測定を開始します

結果説明

およそ30分で結果が出て、その日のうちに医師から説明を受けられます

治療方針相談

結果をもとに、必要に応じて治療や生活上の注意点をアドバイス

会計

保険適用です

ドロップスクリーンの費用

健康保険が適用され、3割負担の方でおよそ5,000円前後が目安となります(診察料や薬代が別途かかる場合があります)。

自治体によっては小児の医療費助成制度の対象となるため、実際の自己負担はさらに少なくなることがあります。(福岡市では子ども医療費助成制度の対象です)

ドロップスクリーンの注意事項、Q&A

Q兄弟姉妹で採血は行えますか?

・検査の性質上、同時に複数名の検査を並行して行うことができません
・そのため、現状、1名ずつのご対応となります。ご了承ください。

Q通常の注射での採血との違いは?

・精度は通常の採血検査の方が高いとされています
・全体的なアレルギー体質の値(非特異的IgE)を測ることができません
・採血項目を変更することはできません
・追加で血液型を調べることができません

Qドロップスクリーンの対象年齢は?

・生後6カ月以上の方を対象としています。
・また、上限は設けておりませんが、上記の通り精度の高さなどを鑑み、注射が苦手では無い大人の方は通常の採血検査をおすすめしています。(検査項目についてはほぼ同様の採血検査「View39」がございます)

Q食物アレルギーが陽性と出た場合は?

・採血でのアレルギー検査では、食物アレルギーの確定診断は行えません。
・あくまで参考程度となり、陽性でも実際に摂取できていれば問題なく、陰性でも摂取した際にアレルギーを疑う症状があれば注意が必要です。
・確定診断や治療については、食物経口負荷試験を実施している小児科・病院等にお問い合わせください。
・当院グループ「小・児・科そのだクリニック」でも、小児の食物経口負荷試験をご相談可能です。

Qドロップスクリーンの結果で舌下免疫療法を始めることは可能ですか?

・はい、可能です。ドロップスクリーンでも、ダニ、もしくはスギの項目が陽性であれば、舌下免疫療法を開始するための判断材料となります。

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